ホワイトシーズンのディパック WhiteDay
2024年5月 北海道 チセヌプリにて最終サンプルをテスト
スキー、スノーボード、雪板、スノーシューハイクまでこれ一つで!
ぼくの住む北海道では11月の終わりから5月いっぱいくらいまでの約半年間、雪を滑って遊ぶことが出来る。ぼく自身もシーズン中はテレマークスキー、スノーボード、雪板、クロスカントリースキーと雪のコンディションや一緒に楽しむ仲間、その日の気分によってほぼ毎日何かしら楽しんでいる。一日中やることはあまり多くなく、午前中だけだったり、1時間だけだったりと、滑ることが日常の中にある。そんな雪国で生活する中で、ぼくや仲間が使いたいホワイトシーズンのディパック(Everyday)としてつくったのが、この"WhiteDay"だ!これひとつで僕自身の日帰りのスノーアクティビティに全て対応している。
Photo by Yoichi Watanabe (ネイビーは開発テストサンプルのため販売予定なし)
滑りのためのバックパック
これまでのバックパック開発の経験を生かしながらも、滑走時にバックパックが揺れずにぴったりと体にフィットして、ストレスなく滑りを楽しむ事が出来るように。
ショルダーハーネスは滑走時に大きく腕を動かしても干渉しない形状とし、重たい板を背負えるように小型のバックパックにしてはかなり厚い1cmのパッドを入れた。
揺れを抑えたり、重たい板を快適に背負えるようにヒップベルトもパッド入り。
(ヒップベルトは取り外し不可)
2024年3月 北海道 羊蹄山にて最終サンプルをテスト
容量は26リットルと日帰りのバックカントリーから、サイドをコンプレッションすればとっても薄くなるのでリフトアクセスのサイドカントリーにもこれ一個で対応可能。
本体部分はECOPAK EPX400(400デニールの厚めの丈夫な生地)を採用し、板のエッジやスノーシューの歯で簡単に引き裂かれないように。
しっかりしたハリのある生地のため、バックパックの揺れも抑えられている。
サイズはワンサイズで、hugのサイズ2と背面長やショルダーハーネスの大きさが同じ。おおよそ160cm-180cmの身長に対応する。
開発の協力者/テスター
開発にあたって何人もの仲間や先輩にテスターとして協力いただきましたが、特にスキーヤー/写真家の渡辺洋一さんには、23-24シーズンを通してテスターとして多くのフィードバックをいただきました。
シーズン中は毎日滑り写真を撮る生活をしている洋一さんですが、一眼レフカメラを背負って滑る際に、荷重バランスが良くて、カメラをすぐに取り出せるという要望がありました。
中段の間仕切り
そこでメインコンパートメントの真ん中に取り外し可能な仕切りをつけて、上部にカメラをパッキングできるようにしました。
これにより重いカメラがバックパックの上部にくるので、荷重バランスがよく、カメラもサッと取り出せるようになりました。
カメラを運搬しない場合でも、ボトルなどの重たい物を上に持ってくることでバランスがよく、仕切られていることで荷物の整理もしやすいことから、販売モデルにも取り外せる間仕切りは標準装備としました。
スキー板をAフレームで背負う
スキー板はAフレームでバックパックのサイドに取り付け。ロックがかかるバックルを採用しているので、重たいスキー板でもテープ緩んで板がズレたり下がってきてしまうことがありません。
ショルダーハーネスは重たい板を背負っても問題ないように、しっかりした1cmの厚みのあるパッドを選定しています。
トップはスキーバンドで固定してAフレームにすることで、風にあおられにくくなり、スキー板のテールが歩いている時に脚にぶつかってしまう事を防げるので、トップはバンドで固定することをオススメします。
ソリッドボードを快適に背負う
スノーボードを背負う時は、付属品のストラップを前足側バインディングの上側〜ショルダーハーネスに取り付け長さを調整することで、ボードが風で煽られたり、後ろ側に倒れてしまうことがなく、板を垂直に立てる事が出来て、まるで背負う重量が軽くなったかのように快適に背負う事が出来ます。ストラップは長さ調整が可能で、板の立て具合を垂直にしたりやや前傾など調整可能です。板が後ろ側に倒れてしまわないことで、歩いている時に脚に板のテールがぶつかってしまうことも防止できます。
ショルダーハーネスは重たい板を背負っても問題ないように、しっかりした1cmの厚みのあるパッドを選定しています。
自撮り棒の固定方法
insta360などの自撮り棒での撮影に対応する、ストラップ通す用のループ付き。
自撮り棒はフロントポケット内の3本あるスリーブに挿し、ループにVOILEストラップ等を通して棒に巻きつけて固定、ファスナーが開かないようにファスナースライダーのオレンジの引き手もストラップに通して固定します。
自撮り棒はやや斜め後方に伸びて、ちょうどいい画角で撮影可能。
insta360等の自撮り
この画像はレギュラースタンスで、フロントポケット内の3本あるスリーブのうち正面左側に自撮り棒(長さ80cmほどに調整)を挿して、棒がナナメになるようにして撮影しています。
(グーフィーだと正面右側のスリーブに挿して逆向きのナナメにする)
より後方から撮影できるカメラアングルとなり、位置も高すぎずちょうどいいかなと個人的に思います。
またしっかり固定されて、棒も短めなので、振られる感じがほとんどなく滑りに集中できます。
これ以外にもそれぞれお好みの映像が撮れるポジションを探してみてください!